最近、目につくようになった「水素水」。大手飲料メーカーも参入している。検索すると、ガン治療に役立つ、ダイエットにいい、といったいかにも健康に効果 がありそうな言葉を掲げる商品もある。その商品に、期待されるような効果が本当にあるだろうか。科学者が、水素水ビジネスに疑問の声をあげている。
水にまつわるニセ科学研究の第一人者、山形大学の天羽優子准教授が運営する「水商売ウォッチング」は必見のサイトだ。
天羽さんは水素水を巡る宣伝を「ニセ科学」と断じる。具体的な臨床実験に基づき、効果を喧伝すべきなのに、肝心のデータがないと指摘する。
「臨床試験で結果を出す前に、健康にいいとか影響を及ぼす、という具体性を欠いた宣伝で水素水を薦めるのは、ニセ科学の主張ということになる」
「現在の活性水素水言説(電解還元水言説の一部)には行き過ぎたものもあり、商業的な側面の強すぎるものとなってしまっている。具体的な疾患への効果などは『まだよくわからない』とするのが妥当」
水素水についてはただの水と同じとする意見もある。
臨床試験で結果も出ていないのに、ガンに効くとかダイエットにいいとか言った宣伝をするのはいかがなものかと思う。
人それぞれ何にお金を使うかは自由である。
でも、臨床試験で結果も出ていないようなものに、お金を出すのはちょっと考えたほうがいい。
エセ科学というものが世の中には横行している。
みなさんも気をつけてください。しっかりとしたデータを見る目を養うこと。
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ニセ科学を見抜くセンス
そうか、ここが問題だったんだ! がどんどん見えてくるデータの読み方・活かし方